クリーニングデイ2022報告
公開日:2022年07月12日 最終更新日:2022年07月13日
クリーニングデイとは
5/28(土)は、世界一斉の「クリーニングデイ」でした。
クリーニングデイは、フィンランド発の「物と自分との関わりを見直す一日」。
もともと、家の中の使わないものや手放したいものを持ち寄ってフリーマーケットをすることから始まって、今では世界各地でリサイクルやアップサイクルなどをテーマにさまざまなイベントが行われています。
何を隠そう、わがナナシノ商店街の「ローカルバッグ」も、各店舗の廃材を活用したアップサイクル製品。
2年前にナナシノ会長がゲスト講師として招かれた講座の登壇者が、このクリーニングデイの日本支部の主宰者だったご縁で意気投合し、昨年から商店街全体でクリーニングデイに参加しています。
クリーニングデイ報告その①
たねだんごづくり
昨年はほぼ全店でフリーマーケットを行ったナナシノ商店街。
今年はそこから少しパワーアップして、各店で趣向を凝らした「アップサイクル」なイベントを考えてみました。
ナナシノ商店街全体のクリーニングデイイベントは、こちらで詳しく紹介しています。
イイトコでは、大きく2つのアップサイクルイベントを開催。
ひとつめは、さくら園芸とコラボした「たねだんごづくり」。
野菜や花の種をまぶした土のおだんごを作り、自宅へ持ち帰って育ててもらおうというものです。
参加者のみなさんには、イイトコで作っている生ごみ堆肥もお渡ししました。
堆肥を混ぜ込んだ栄養たっぷりの土で、おいしい野菜を育てて、収穫を楽しんでもらえたら嬉しいです。
野菜の種は、この日のために用意したプランターにも撒いてもらいました。もちろんこちらにも、堆肥をブレンド済み!
参加者のみなさんと同じ種を同じ日に蒔くことで、よーいどん!で成長を見守ることができます。
イイトコの前を通るたびに成長する様子が見えるので、きっとお客さまや道ゆく人とのコミュニケーションが生まれることでしょう。
種は、バジルとパクチーです。芽が出てくれるかなー?
(わたしも蒔かせてもらいました)
クリーニングデイ報告その②
ありのまま野菜のキャロットケーキ
もうひとつのイベントは、こちら。
「ありのまま野菜」の人参で作ったキャロットケーキです。
「ありのまま野菜」というのは、ナナシノ商店街が独自に名付けた名で、いわゆる規格外野菜のこと。
小さかったり、傷がついていたり、曲がっていたりと、市場で定められた規格を外れている野菜がこれです。
規格に合わないからといって、同じ野菜なのに安く買われたり、ときには廃棄の憂き目に遭う、そんな野菜たちを美味しい料理やお菓子にアップサイクルして、たくさんの人に味わってもらおう!
という試みです。
イイトコのキャロットケーキの他にも、マジカでは「ありのまま玉ねぎ」を使ったキッシュ、コロンではパンやスコーン、晴れの日も雨の日もでは豆腐マフィンに生まれ変わりました。
で、キャロットケーキ。
わたしがもともとキャロットケーキ好きで、焼き菓子のお店にこれがあると必ずと言っていいほど買い求めてしまいます。
いつかイイトコでも出したいなぁと思っていたところに、「ありのまま人参」のお話が、野菜日和から持ち込まれたというわけ。
こちらが、野菜日和とお付き合いのある、茨城県は筑西市の菊池さんという農家さんから届けられた人参です。
小ぶりな人参は、葉っぱフサフサ。
確かに傷があったり、見た目はイマイチかもしれないけれど、すりおろしてお菓子にする分には何ら支障なし。
ちなみに葉っぱは天ぷらにしたり、卵焼きに刻んで入れたりして、おいしくいただきました。
楽しかったクリーニングデイ
前日の雨から一転、お天気に恵まれたクリーニングデイ。
おかげさまでたくさんのお客様に恵まれて、たねだんごも、ガーデニンググッズの蚤の市も終日人気で、キャロットケーキも完売と、大盛況のうちに終えることができました。
ナナシノを挙げて、また個別の店舗ごとに、告知に力を入れた甲斐がありました。
自分の食べる野菜を一から育てること
土に触れること
生ごみから堆肥が作れること
規格外の野菜だって喜んでもらえること……
そんないろんなことに触れられた一日だったのではないかな。
イイトコの店内でも、ナナシノの他のお店の常連さん同士が出会って話が弾んだり。
ナナシノでお客様を共有できているな、ナナシノファンが増えてきてくださっているな、と実感できる一日でもありました。
イベントをつくったわたしたちも、たくさん満たされました。
ありがとうございました。
おかげさまで好評をいただいたキャロットケーキは、このあとも「ありのまま人参」ではないですが、ときどきご提供したいなと考えています。