連載　『この世の楽しみ』　第13回

『難儀なアフレコ』の巻

　綾波レイは中川翔子さんの、惣流・アスカ・ラングレーは稲垣早希さんの声を想像しながら読んでいただけると、より一層お楽しみいただけます。

アスカ「なあ、綾波」
レイ「何です、師匠」
アスカ「これ、どっちがどっちやらよう判らんねん」
レイ「ですから、師匠は地底怪獣マグラーの役です。私が地底怪獣マグラーの役」
アスカ「え?…ええ?」

アスカ「次のこれ、な。これもよう判らんねん」
レイ「ですから、師匠は剛力怪獣アロンの役です。私が剛力怪獣アロンの役」
アスカ「いや、せやから…」
レイ「そうだ、剛力怪獣アロンの方をバギロンとしましょう」
アスカ「だから…どっち」

アスカ「もう、これも訳わからんねん」
レイ「では、師匠は怪獣の役と機械の役、どっちがいいですか?」
アスカ「…どっちもイヤ…」