連載 『この世の楽しみ』 第12回

『ハッピー ハロウィン』の巻

　この物語は、綾波レイは中川翔子さんの、惣流・アスカ・ラングレーは稲垣早希さんの声を想像しながら読んでいただけると、より一層お楽しみいただけます。

アスカ「…で、今日は何の酔狂やねん?」

レイ「えっ?　師匠は『オール ハロウズ イブ』、通称『ハロウィーン』を知らないのですか?
　今日(この更新は10月31日に行っています)は『万聖節 前夜祭』と言って、キリスト教化したケルトのお祭りの日で、我が国においては…」
アスカ「ちゃうて、そんなんどうでもええねん。その後ろにおるんや」
レイ「ああ、これは…」

レイ「オリジナルを尊重しようとサヴァンの儀式を開いたところ、上手くいき過ぎてあの世から召喚されてしまった『もの』どもですね」
アスカ「ええ?!　それ『この世』の楽しみちゃうやん!!　ええのんか?　そんなんして?」

レイ「大丈夫です。ちゃんと調教してありますから。繁華街で暴れる人間より余程無害です」
アスカ「ああ、そう…」