連載 『この世の楽しみ』 第九回
公開日:2019年01月31日 最終更新日:2021年05月01日
『サラクサクにサクラサク』
綾波レイは中川翔子さん、惣流・アスカ・ラングレーは稲垣早希さんの声を想像しながらお読みいただけると、より一層お楽しみいただけます。
アスカ「あ~、綾波、綾波。綾波の好きなシャー・ナーメあるで。シャー・ナーメ」
レイ「(? シャー・ナーメ→メーナーシャ→メーサー車、ってことかしら?)師匠、あの傍にいる怪獣の名前は?」
アスカ「え~、ラクシュミーやったかいな」
レイ「(ラクシュミー→ミクラシュ→ミクラス、ね)師匠、師匠の頭の中には自動的にアナグラムが行われる回路ができているようです」
アスカ「アナグラム?」
レイ「そうです。例えば…」
♪ドンドンパンパン ドンパンパン ドンドンパンパン ドンパンパン
レイ「こういうのがアナグラムです。“綴り変え”ですね」
アスカ「ああ、判った。こういうのや」
♪ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン
レイ「それは“まんま”ですねえ。では他の例を」
レイ「あなたたちのお住まいは?」
テレスドン「ドレスデンです」
レオゴン「オレゴンです」
レイ「あなたのお仕事は?」
ぺロリンガ星人「ガリンペロです」
アスカ「解った、今度こそ解った!!」
ボーグ星人「私の仕事は…」
アスカ「ヴォーグの編集長です!」
レイ「だから、それじゃ“まんま”ですって」
アスカ「じゃあ綾波、これ何か判るんか? 自分」
レイ「え~、『ポッと出』…」
この物語は、多賀もちゆきの母親の言動を原作にしています。最近一番強烈だったのは片桐はいりさんを「ハリー杉山」と言ったことでしょうか。2/7しか合っていません。まあ、「ハリーポッター」と言わなかっただけよしとしましょう。
『シャー・ナーメ』=『王書』。ペルシャの神話。
『ラクシュミー』=インドの女神。『吉祥天』のこと。