あだち協働パートナーサイト大衆芸術開拓組合活動報告文化・芸術連載 『この世の楽しみ』 第七回 前編

連載 『この世の楽しみ』 第七回 前編

公開日:2018年10月31日 最終更新日:2021年05月02日

『アクションフィギュアを造ろう』

登場人物は以下の人の声を想像しながら読んでいただくと、より一層楽しめます。

綾波レイ:中川翔子
惣流・アスカ・ラングレー:稲垣早希
ナレーター:キートン山田

レイ「師匠、今回はお話ではなく、久々の工作記事です。
 お宝ショップで二束三文で買ってきた師匠の人形を切り刻んで造りますからね。
 とてもエコな企画です。喜んでください」
アスカ「ああ、そう…」

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使うのは冗談ではなく、本当に“一山幾ら”で売っている痛み品です。
 写真はその中から選んだ師匠のフィギュア。同キャラ、同スケールでも、いわゆる解釈の違いや、そもそも原型を造った人が異なるとかで、これだけ様子が変わります。

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次の写真は同じフィギュアを上から見たところですが、左の方が前後に髪のボリュームがあるの、判りますか。

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更に後ろから見ると、左の方は“動き”も表現されています。

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顔立ちは右のフィギュアの方が絵の感じが再現できているように思いますが、髪の毛は左の方を使いたい、という訳で、写真のように材料採りをします。
 部品の合わせ目にマイナスドライバーなどを差し込み、捻って強引に引き剥がします。どうせ修正するのですから、多少傷んでも気にしない。慣れてくるとそんなに傷つけずに剥がせるようになります。
 首はアクションフィギュアの方を活かすので、顎すれすれのあたりでカットします。

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ボディはオオツカ企画というメーカーの製品。『SOTAI KUN』という改造用素体の限定品・女性バージョンの『SOTAI SAN』です。買ったのはもう10年ぐらい前になるでしようか。
 手元にあった素体としては、これが頭を使用するフィギュアと一番スケールが合っているのですが、アニメキャラの女の子に使うにはちよっとガッチリ型過ぎるように思うので、胴の長さと肩幅を変えてやることにします。

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背中のネジを外すと中身はこう。上半身と下半身を繋ぐ軸を切り詰め、肩はボディラインを決めている外側を削り込むだけでかなり印象を変えられそうです。いよいよ大手術ですね。
ナレーター「後編に続く」

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