連載 『この世の楽しみ』 第五回
公開日:2018年08月31日 最終更新日:2021年05月02日
『夏の常識』
登場人物は以下の人の声を想像しながら読んでいただくと、より一層楽しめます。
綾波レイ:中川翔子
惣流・アスカ・ラングレー:稲垣早希
ナレーター:瑳川哲朗
レイ「師匠、“夏”といえば思い浮かぶものは何ですか?」
アスカ「…プールとか…」
レイ「(舌打ち)いいですか、“夏”といえば“恐竜博”に決まってるじゃないですか」
アスカ「ああ…そうなん…」
レイ「今年は巨大展示場や博物館でやる大規模なイベントは東京ではないようですから、ここでは多賀もちゆきの行った小イベント3件を紹介します。
まあ、大きなイベントは沢山告知しますし、記録もキチンと残りますから、今回のような情報こそ却って貴重ですよ」
アスカ「そうですか…」
レイ「最初に行ったのは『銀座 三越』さんの“サマー恐竜フェスタ”です。これは映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』とのタイアップですから、こういう風に実物大ラプターがいるんですね。
正直物販メインなので“恐竜博”としての見応えはナンですが、“触れる恐竜のウンチの化石”はよかったです」
アスカ「ああっ、その手で触らんといて!」
レイ「次は池袋『サンシャイン60 展望台』にての“恐竜スカイミュージアム”これは展望台への入場料がかかります。
鳥は恐竜ですよ、という話題に絞った展示でしたが、元々ある展望台施設の間に展示物があるみたいな配置なので、“ピチピチの割には見足りない”みたいな感じになっちゃってるのがちょっと残念でした。
そうそう、ここにも触れる化石がありましたよ。
あ、師匠、何ですか、中学生が遊技場の客引きなんかしてはダメじゃないですか!」
アスカ「自分かてしてるやん!」
レイ「これはきっとフェイクニュースです」
サンシャインシティ近くのパチンコ屋さん店頭にて。
レイ「最後は中央区の施設『タイムドーム明石』の“わくわく恐竜ランド”です。
まあ、これはモニターに映る恐竜クイズに答えたり、スキャンした塗り絵の恐竜をスクリーン上で動かしたり、恐竜型の遊具に乗ったり…と恐竜をネタに遊ぶイベントですね。
目玉のプラネタリウムドームに映写されるティラノサウルスの映画、足立区の施設(ギャラクシティ)でもやってたんですが、いつ行っても一杯で入れなかったんで、ここで観ました。
入場は無料ですが、この映画は観賞料が必要です」
レイ「で、せっかく行ったのですから記念品が欲しいところですが、これぐらいのイベントでは基本図録はありません。
“サマー恐竜フェスタ”の会場で売っていたグッズは市販品なので、ここでは写真を撮ったのみでした(元々物販イベントなのは判っているので難癖をつけているのではありません)。
“恐竜スカイミュージアム”ではスタンプラリーがありまして、全部集めた景品はこのクリアファイルです。スタンプラリーには参加料を払うので、まあ、それで購入したようなものですね」
レイ「“わくわく恐竜ランド”ではこんなのをいただきました。鉛筆に抱き着かせるミニフィギュアです。一見市販品のようにも見えますが、メーカー名などは入っていないので、オリジナルなのか、そうでないにしてもこういう時専門の景品みたいなものなんでしょうか」
アスカ「なあ、綾波。こんなんはあんまり中学生にもなって熱心に集めるもんと違うんちゃうか?」
レイ「中学生ではありません。多賀もちゆきは54歳です(この記事執筆時点)」
アスカ「なんか…幸せやね…」
ナレーター「おやおや、綾波の相棒が変わっているぞ。師匠は愛想を尽かされちゃったのかな?
え? 予告をやって大丈夫なのか、って? 大丈夫、今回はもう撮ってるからね。
次回『バラージの青い石の秘密』。みんなで観よう!」